WTF momentsができるまで
前回の記事でめちゃくちゃ上手いMADを紹介しておいて恐縮ですが今回の記事は
nukesaku WTF momentsはどのような経過を経て作られるかを紹介したいと思います。
前回の記事では単純な動画の組み合わせや画像の重ね合わせなら簡単につくれることを紹介しましたが今回はその発展編です
クリップ収集
まず動画作成において始めることは一にも二にも素材集めです。作るのはクリップ集の動画なので当然Twitchからクリップを集めにかかります。
大体再生数5~10ぐらいまでのクリップを見るのですが、クリップを開いて見ては閉じクリップを開いて見ては閉じ、と単調な作業の繰り返しできつい作業です
動画作成において真っ先に思いつく実際に動画を編集し、画像を組み合わせる作業は最後の美味しいメインディッシュみたいなもので、前半の時間を占める素材集めは単調な作業が続き全体的にしんどい時間です。
動画素材集め
「あ、このクリップ使えそうだな。そうすると、ああいう編集をしたらいいかな」と大体の青写真を描いたら、それにあわせる動画素材を収集していきます。
例えばnukesakuさんが「(あずまんが大王の)ちよちゃんのセリフは『えーそうなんですかー』と『そんなことないですよー』しかわからへん」
と言っていたクリップを編集するときは
実際に、あずまんが大王のアニメのどこにそんな場面があるのか、あずまんが大王を22話ぐらいまでチェックしました
結果「そんなことないですよー」というセリフは9話ぐらいに1回ありましたが、「えーそうなんですかー」というセリフはどこにもありませんでした
また同じくnukesakuさんが「ケーキとかけてミラクル9ととく そのこころは どちらもくりーむが大事でしょう」と言い出したときは
ミラクル9で上田晋也がくだらない発言をいなすシーンを探しましたがなかなか見つからずミラクル9を4話ほど見る羽目になりました
このように動画素材を探す作業は下手したら、動画本編を作る作業よりも時間がかかるときがあります
画像透過
素材を集める作業はまだ続きます。動画を集めたらお次は画像。特に画像の透過作業を行わなくてはなりません。
例えば上の画像、もともとの画像にくっついている背景が邪魔して上手に組合すことができません
しかしこのように画像の背景を透過することで上手に組み合わせることができます
この透過作業、自分はめんどくさいのでペイントの極太で背景と思しき所を一色で塗りつぶすという雑な作業で済ましているのですが(それでもサイズがでかい画像は1時間弱かかる)きちんと抜き取る人はGIMPを開いて丁寧に線分一本一本、なぞるように抜き取ってるみたいです
左が自分が抜き取ったもので右がうまい人が抜き取ったもの
比べてみると丁寧さが段違いなのがわかる
効果音集め
動画、画像、ときて今度は効果音を集めていきます
ゲームを作ったり、壮大なストーリー仕立てにするのでなければ効果音を使用する場面は限られています
自分が使っているのは効果音ラボですが実際ハースストーンの動画を作る分にはこれで充分事足ります
編集作業
これで素材収集はようやく終わって本題の動画編集にかかることができます
自分であれこれ試行錯誤しながら画像や動画を組み合わせていきます
作る前は「こうしたら面白いだろうな~」と思ったものがいざ1~2時間かけて作ってみると微妙なデキでやむなくお蔵入りすることもしょっちゅうあります
またこの作業はセンスを問われる部分でもあります、どんなネタを入れて、どこに効果音を入れるか
またどこを用いて不要だとみてカットするか考える上では
国語の要約のような能力が求められます
また特にWTF momentsの動画作成の際にめちゃくちゃ時間がかかっているのがOP部分で多いときでこのOP部分で8~10時間ぐらいかかるときがあります
とこれまで紹介してきたように適当にWTFmomentsは作られていきます(これはあくまで一例で当たり前ですが自分よりうまく知識もある人がそんじゅうそこらにいます)
動画を組み合わせ、画像やテキストを入れる、程度の編集ではそんな多くの時間はかかりませんが
色々ネタを追加したり、色んな画像を用意する動画の参考になればいいと思います。
以下愚痴含めたどうでもいい話
OPは現在進行系の黒歴史作成機。この場面などキャラクターのふちがギザってるのが気になる(当時はAviUtlの機能でふちにブラーをかけられることを知らなかった)
カメラ制御(3次元表示)はようこそジャパリパークへ風OPのときに本格的に使い始める
全然うまく扱うことができなかったが、解説動画や解説pdfを色々見ながら試行錯誤して作ったので8~10時間ほどかかってしまった……
ダンガンロンパ風OPでは、うまく使えてないため分かりづらいが
キャラが表示されるとき3次元的に行ったりきたりしてるようになっている、一応
最初は動画のマスコット的な位置を期待されたnukesakublood
しかしそのどきつい赤色というエンコ殺しの色合いのせいか、動画化した後表示がうまくいかないことが多発したのでやむなく解雇された
素材提供 punikimanさん
RANK50でもできる動画作成
現在日本のハースストーンコミュニティでの動画の量はかなり限定的です。
いつぞや自分に「某配信者のクリップ集の動画を作りたい」と相談していた人は結局エタってしまったようです。
思うにこのような背景には「動画を作るのってなんだか難しそう……」という先入観に起因するのかもしれません。
いやそんなことない! 動画を作るのは超簡単で小学生でもできる作業なんだ!
と伝えるのがこの記事の目的です。
実際YoutubeでなんちゃってYoutuberが最近続出し、その中に小学生もそれなりの数いることがその証明です。そんな人たちにも動画は簡単に作れるのです。
最初にことわっておくと自分は動画作成に関してはほとんど素人。自分より技術がある人はごまんといます。でもハースストーンコミュニティの動画の数が少ないのは見ていてしのびないので、あとで技術的レベルが高い人が出てくるのを期待しつつここに書いておく次第です。
編集ソフト
まず全く動画を作ったことがない人の最初の懸念は
「編集ソフトってどうするの……?」かもしれません。
なんだか高いソフト使うんじゃないの?あんまり使いこなせなさそう……
そんな不安、自分も作る前はありました。
が! そんな高い有料ソフトなんてのはプロのエディターが使うもんで我々素人はそんなもの使う必要はありません。フリーソフトで充分です。むしろフリーソフトでも結構な数の編集・演出ができます。
多くの人が使っているのがAviUtl+拡張編集ブラグイン
です。これでOK。
実際の編集
で、実際どんな風に編集しているのか、その画面を見せていきましょう。
「なんか小難しそう……?」
いやいや動画の作成は、こだわったりしなければ至極単純、シンプルな操作でできます。
まず編集したい動画素材を用意します。
TwitchではClipのページにあらかじめダウンロードボタンがあるので便利。
それをAviUtlの上にドラッグ&ドロップします。
はい、1つ分のクリップの動画ができました。
あとはこれでをエンコード(圧縮しながら動画に出力)すれば完成。
ね、簡単でしょ?
せっかくなのでもう1つ動画素材をぶっこんでみます。
これで前編後編の完成です。
動画のつながりがキレイに見えるように「シーンチェンジ」のフィルターをかけます。
こうすることで動画のつながりめで「フェードアウトイン」してくれます。
次は動画の冒頭に「ぼかし」とテキストを入れてみましょう。
これでなんかタイトルっぽくなります。
適当な画像を挿入してみましょう(画像では肉食キューブ)。
画像の位置はドラッグで好きに変えられます。
このように動画作成は簡単な編集の連続でできています。
簡単なプレイ動画や、クリップ集動画を作るくらいなら何も難しいことはしていません。
ただペタッと貼って適当にドラッグして位置調整……これを繰り返すだけです。
小学生でも動画編集できる訳がわかったと思います。
最後に「AviUtlでどこまで編集できるの?」ということで
自分の100倍うまい人がAviUtlを使ってMADを作った動画を載せておきます。
何も特別なことはしていなくて、画像を用意して、あとはAviUtlの機能とスクリプトを駆使して作られた動画です。
ちなみに自分は東方に全く興味ないです。
いやあ……こんなの見せたら恥ずかしくて自分の動画公開できなくなるなあ……